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相続税評価額が時価を上回るなんてことあるの?
土地の相続税評価額が時価よりも高くなる条件とは?
相続税は、遺産を受け継ぐ際にかかる税金であり、その計算には相続財産の評価が欠かせません。一般的に、相続財産の評価には「時価」と「相続税評価額」の2つの基準がありますが、時には相続税評価額の方が時価を上回ることがあります。本記事では、その理由と具体的な例を探ります。
相続税評価額とは?
まず、相続税評価額とは何でしょうか。相続税評価額は、相続財産を相続税法に基づいて評価したものであり、通常は時価よりも低く設定されます。この相続税評価額は、法定の基準に基づいて設定され、相続税の計算に利用されます。
時価との違い
時価は市場価格を指し、財産が売買された場合に得られるであろう金額です。一方、相続税評価額は法定の基準に基づいて設定されるため、時価とは異なる場合があります。この違いが相続税評価額が時価を上回る一因となります。
相続税評価額が時価を上回る条件
1.土地利用制限のある土地
自然保護区域や歴史的な建造物の周辺など、土地利用に制限がある場合、時価は制限を考慮して低く設定されます。
2.市場価格の一時的な低下
景気の低迷や需要減少により、一時的に市場価格が低下した土地でも、相続税評価額は基準に従って設定されるため、時価よりも高くなることがあります。
3.老朽化した建物のある土地
建物が老朽化している土地では、時価は建物の価値が低下することで下がりますが、相続税評価額は土地の価値を反映し高く設定されることがあります。
4.将来的な利用価値が低い土地
将来的に利用価値の低い土地は、時価が低く設定される傾向があります。例えば、経済的に衰退している地域や将来的な開発の見込みがない地域などでは、土地の将来的な価値が低いと見なされ、その結果として時価も低く設定され、相続税評価額の方が上回ることがあります。
まとめ
相続税評価額が時価を上回る条件は様々ですが、土地の利用制限、市場価格の変動、建物の老朽化、将来的な利用価値などが影響します。相続税評価額が高く設定されることで、相続税の負担が増加する可能性があります。したがって、相続財産の評価においては、時価だけでなく相続税評価額も考慮することが重要です。